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精密測定具では基本中の基本、だが玄人も使用する!【初心者向け】

🎯 マイクロメータとは?

マイクロメータ(Micrometer)は、0.01mm単位の精密測定が可能な測定工具です。
ネジの回転を利用して測定面を移動させ、微小な寸法を高精度で測定します。


📌 測れるもの

  • 部品の外径(シャフト・パイプなど)

  • 板の厚み

  • 溝幅
    (※外側マイクロメータの場合)


🔍 マイクロメータの種類

  • 外側マイクロメータ
    最も一般的。外径・板厚測定に使用

  • 内側マイクロメータ
    穴径測定用

  • デジタルマイクロメータ
    液晶表示で読みやすく、データ出力も可能

  • 特殊形状マイクロメータ
    溝・段差・球体など特殊部品用


🛠 構造と名称

  • アンビル(固定測定面)

  • スピンドル(可動測定面)

  • ラチェットストップ(一定圧をかけるための機構)

  • スリーブ(基準目盛り)

  • サムピース(回転部)


📖 使い方の基本手順

  1. 測定面を清掃(ゴミや油分を除去)

  2. ゼロ点確認(校正)

  3. 測定物をアンビルとスピンドルの間に挟む

  4. ラチェットストップで軽く3回「カチカチ」と回す

  5. 目盛りを読み取る(デジタルなら表示を見る)


⚠ 測定時の注意点

  • 強く締めすぎない(ラチェットを使えばOK)

  • 温度変化による膨張に注意(20℃基準)

  • 測定物と測定具の温度を合わせる

  • 測定面の汚れやバリは必ず除去


💡 精度を保つコツ

  • 使用後は軽く拭き、防錆油を塗布

  • ケースに入れて保管(湿気・直射日光NG)

  • 年1回は校正

  • 落下・衝撃は厳禁


🧭 まとめ

マイクロメータは、精密測定の現場で必須の工具です。
正しい使い方と保管を守ることで、長年にわたり高い精度を維持できます。

 

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